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過去の記録

第8回 米子漫画茶会


 ゲスト:山田ちゃーはん
吉本興業所属 鳥取県住みます芸人

とまる

1982年3月16日生まれ 鳥取県米子市出身 NSC東京14期
趣味/特技:熱波師資格有、DIY、音楽、漫画、料理、日本酒など
★レギュラー番組
 ◇「生たまごBang!」(BSS山陰放送)
 毎週水曜19:00~19:54
 ◇「Bang!+」(BSS山陰放送)
 毎月最終土曜12:00~13:00
★YouTubeチャンネル
山田ちゃーはんのYouTube

会場の様子

 今回のゲストは吉本興業所属のよしもと住みます芸人で『生たまごBang!』(BSS放送)などにもレギュラー出演中の若手芸人・山田ちゃーはんさんです。
 
第1部「漫画と私」
 漫画なくして今の自分はない、と自身を語るちゃーはんさん。そんな漫画との出会いは、最初はアニメから入った『ドラゴンボール』(鳥山明)だそうで、その原作漫画が掲載されている「週刊少年ジャンプ」を最初に読んだときに「自分が好きなアニメの漫画が全部載っている!」と大興奮したのだとか。それが漫画とのファーストコンタクト。
『ドラゴンボール』の魅力は、まずは悪い奴を倒すところ、それとその悪かった奴が味方になるところ。そしてベジータとブルマの関係にはみんな驚愕したのでは? とちゃーはんさん「ヤムチャじゃないんかい!」と思いましたよね? と当時の驚きを語られました。

他にも『SLAM DUNK』(井上雄彦)『幽遊白書』(冨樫義博)なども好んで読んでいたちゃーはんさんに、赤井が海外の海賊版についての驚愕話を一席。そして漫画に影響されて部活(スポーツ)を始める人って多いよねというあるある話でひと盛り上がり。
 お笑い芸人が子供のころからの夢だったちゃーはんさん。漫画誌は少年ジャンプしかほぼ読まなかったそうで、「週刊少年サンデー」は「職業漫画の本」というイメージが強かったそうです。とにかくギャグマンガが好きで、中学生で『行け!稲中卓球部』(古谷実)と出会ってドはまり。それまでテレビ意外に面白いものがあるとは思わなかったというちゃーはんさんは「稲中を知っているやつとしか仲良くならなかった」という傾倒ぶりを吐露します。他にも『セクシーコマンドー外伝 すごいよ‼マサルさん』(うすた京介)などのまねをよくしていたそうで、このあたりの作品からシュールな笑いというものを学んだというちゃーはんさん。「マサルさんの笑いが分かる自分、カッコいい」と思っていたそうです。『生たまごBang!』では「20ボケて使われているのはひとつ」。しかし、自分が「おもしろい」と思ったことを貫くのがちゃーはんさんのポリシーなのだという。
 その後、赤井とソムリエの「週刊少年チャンピオン」の黄金時代の話が展開。
 そして、トヨタの期間工として働いていた26歳、社員登用という話をけってお笑いの道を選んだちゃーはんさんは『宇宙兄弟』(小山中宙哉)のあるセリフに感化されたからだと告白。この作品にはかなり影響を受けたという。他には『もう俺ハエでいいや』(大ハシ正ヤ)という1pのギャグマンガに大ウケ。その漫画から東京にある危険地帯(?)を知ったというw。
 中学で出会った漫画では、他にも『ザ・ワールド・イズ・マイン』(新井英樹)などがあり、人生観に変化がおきる一因となったそうです。他にハマった漫画は、造語が目を引く『疾風伝説 特攻の拓(かぜでんせつ ぶっこみのたく)』(原作:佐々飛朗斗、作画:所十三)。ストーリー構成に感心した『「ワンパンマン』(ONE)。『姫さま“拷問”の時間です』(原作:春原ロビンソン、作画:ひらけい)など。その他にも「散り際のセリフ」好きということで『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)のユダのセリフや「あべし」という死に方。『YAIBA』(青山剛昌)のネタ話。『呪術廻戦』(芥見下々)『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)の覚えられない技名と人名w。といった話で盛り上がり、第1部は終了。

第2部「リコメンド漫画」
 今回ソムリエが紹介する漫画作品は
「週刊少年ジャンプ」の創成期を支えたギャグマンガ『トイレット博士』(とりいかずよし)から紹介。30巻まで続いた長寿連載漫画で、担当編集者だった角南攻(すなみおさむ)氏をモデルにしたスナミ先生が登場するなど、後の『Dr.スランプ』(鳥山明)の担当編集者だった鳥嶋和彦氏がDr.マシリトのモデルになったように、担当をキャラクターとして登場させる元祖的な漫画でもある作品を紹介。稲中にも繋がる「七年殺し」(カンチョー)を最初に産んだのもこの作品。米子漫画ミュージアムには全巻そろっているのでぜひ。
次は『ナンバMG5』(小沢としお)が好きだというちゃーはんさんにオススメする作品。それは構成が似ており108巻もある『静かなるドン』(新田たつお)。食わず嫌いな方にもお勧めしますとの事。

会場の様子

さらに様々な職業に関するお金をリアルに描いたルポ的マンガ『銭』(鈴木みそ)を紹介。『闇金ウシジマくん』(真鍋昌平)も好きだというちゃーはんさんは興味津々。ここでちゃーはんさんから、さらに『漂流教室』を読んで衝撃を受けた楳図かずおさんの作品でのオススメをソムリエにおねだり。『こわい本シリーズ』をお勧めするソムリエ。いろいろなタイプの漫画が載っているので楳図初心者にはオススメなのだとか。最終的にちゃーはんさんには『トイレット博』と『銭』に興味を持たれたようです。
 
最後は質問オーナーなのですが…ちゃーはんさんはサウナの熱波師の資格を持っているそうですが、ここ米子漫画ミュージアムにはサウナ、漫画図書館、体を鍛えるジムと、ちゃーはんさんの好きなものがそろっている夢のような場所なのだそうで、もっと知ってもらいたいと熱弁。最後もサウナ話で盛り上がって今回は終了。
 
 次回1225日は米子出身の漫画家、和乃アヤ子さんです。お楽しみに。